そして今朝、
2回目の初日の出を見ている。
…何を言っているのか分からないと思うけど、
私も、まあまあ分かってないけど、(笑)
大晦日なのか、元旦なのか。
昨日なのか、今日なのか。
日付変更線をまたいで、
時差がぐるんと回って、
時間の感覚が、ちょっとおかしくなる。
不思議なことに、
この船の上では、スマホの時計はほぼお飾り。
今が何日で、何時なのか。
頼りになるのは、空の色と、船内新聞。
そんな世界で迎える、2回目の元旦なのである。
いやしかし。
まさか自分の人生で、
新年を“洋上”で迎える日が来るなんて。
数年前の私に言っても、たぶん信じない。
でも今の私は、太平洋のど真ん中で、
「あけましておめでとうございます」って言っている。
嘘みたいな、本当の話である。
この旅は、友だちの一言から始まった。
「世界一周、いかへん?」
軽い。
めちゃくちゃ軽い。
ランチ行かへん?
映画行かへん?
世界一周いかへん?
いや、並べ方おかしい(笑)
でも、その一言で、
人生の舵がぐいっと動いた。
出発前は、正直思っていた。
「107日間、どう過ごすの?」
「途中で帰りたくなる?」
……ところがどっこい。
その心配、ゼロ。
毎日が、あっという間。
むしろ足りない。
時間も足りない。
睡眠も足りない。
船の中には、いるんです。
「毎日を楽しく過ごす達人」たちが、たくさん。
人生の後半を、
“ちゃんと自分で遊ぶ”と決めた人たち。
誰かに許可されたから、ではなく。
時間が余ったから、でもなく。
「行く」と決めたから、来ている。
「遊ぶ」と決めたから、本気で遊んでいる。
これが、ものすごく眩しい。
私たちは普段、つい言ってしまう。
「いつか行きたい」
「そのうちやりたい」
「落ち着いたら考える」
でも、船の上で年を越していると、
その“いつか”って、ほんまに来るんかな、と思う。
人生って、思っている以上にあっという間。
だからこそ、味わう。
海の色。
風の匂い。
朝日。
夕日。
今日のごはん。
今日の出会い。
今日のしょうもない笑い話。
そして、
「今日も生きてるなぁ」という、
あたりまえみたいで、全然あたりまえじゃないこと。
日記を書くのも楽しい。
それを読んでくれる人がいるのは、もっと嬉しい。
最初は、自分の記録のつもりだった。
でも、書いているうちに、
“ひとりの旅”が、いつのまにか“みんなの旅”になっていく感じがしている。
画面の向こうで、一緒に笑ってくれる人がいる。
「次も楽しみにしてる」と言ってくれる人がいる。
ありがたいなぁ、と思う。
ほんまに。
そして、太平洋のど真ん中で新年を迎えてみて、
しみじみ思った。
「人生観が変わる」とか、
そういう大きな言葉は、まだよく分からない。
でも、
太平洋のど真ん中に、自分がいる。
この事実だけは、
ものすごい重みで、じわじわ効いてくる。
地図で見たら、点にもならない場所。
その中に、船があって、
その中に、私がいて、
その私は今日も笑って、歩いて、食べて、書いている。
ちっぽけやなぁと思う。
でも、ちっぽけって、悪くない。
ちっぽけなまま、ちゃんと楽しい。
ちっぽけなまま、ちゃんと進んでいる。
地球に包まれて生きてるって、
こういうことか〜と思う。
ぜひみなさんも、いつか洋上へ。
人生のどこかで一度、
“時間の感覚がぐにゃっとなる場所”に立ってみるのも、
なかなかおすすめです。
……さて。
新年の初日の出も拝んだし、
せっかくなので、初歩きもしとく?
近藤家は、
タイムマシーンには乗れる。
日付変更線も越えられる。
太平洋も渡れる。
でも——
バスには乗らない。
いや、乗れない?(笑)
そこは今年もブレないらしい(笑)