赤道付近といえば、
船乗りたちが昔から恐れた“無風地帯”の話がある。
世界一過酷とも言われる、
単独無寄港世界一周レース「ヴァンデ・グローブ」でも、
「進まん……」
「詰んだ……」
みたいなことが起こる、なかなかの難所らしい。
……だからか。
ここ数日の太平洋フライングカーペット、
揺れがとても上品である。
体感、震度2くらい。
ところが赤道近くでは、その差がほとんどない。
夏至だろうが冬至だろうが、昼と夜はだいたい半々。
変わっても、せいぜい数分レベルらしい。
なぜかというと、
地球は少し傾いたまま、太陽のまわりを回っているから。
日本のように赤道から離れた場所では、その傾きの影響を大きく受ける。
夏は、太陽が高いところを長く通る。
冬は、太陽が低いところを短く通る。
だから、夏は昼が長く、冬は昼が短い。
一方、赤道付近では、太陽の通り道が、一年中だいたい頭の上あたり。
もちろん少しは北へ行ったり南へ行ったりするけれど、日本ほど大きくズレない。
さらにさらに、気になったこと。
「赤道」って、なんで“赤い道”と書くのか?
ちょっと調べてみると、
古代中国の星図で、天球の“赤道”を赤い線で描いたことから、
「赤道」という呼び名になったらしい。
なるほど。
ほんまに“赤い線”だったのね。
漢字文化圏では、日本と同じように、
「赤+道(線)」という発想が残っている。
韓国語では 적도。
ベトナム語では xích đạo。
中国語でも、もちろん 赤道。
一方、英語の equator は、
「昼と夜を等しくする」みたいな意味のラテン語由来で、
そこに“赤”の要素は入っていない。
つまり、英語圏で
「Red line! Red line!」
と言っても、たぶん通じない。
さて。
昔から航海には、
赤道を越えるときの伝統儀式、
**赤道通過儀式(Crossing the Line)**というものがあるらしい。
で、こんなページを発見→ Check!
もちろん、PEACEBOATもイベント化。
船内新聞には、
「赤いものを身につけて集合〜!」
とのお知らせ。
そしてデッキには、
赤い服、赤い帽子、赤いタオル、赤い小物を身につけた人たちが、ぞろぞろ集まってきた。