Vol.25

2025.12.30

赤道は、本当に赤かった」の巻

12月30日。
日本からの航海距離は、約8,000km。
 
「夜が長いねぇ」な日本の冬至シーズンから、
緯度がどんどん下がるにつれて、
日照時間がじわじわ長くなってきた。
 
気温は26℃。
海水温も26℃。
季節は、完全に夏へ突入した。
 
そして、今朝6:00ごろ——
ついに我らPEACEBOAT、赤道を通過!
 
ついに来た。
地球の“真ん中”である。

赤道付近といえば、
船乗りたちが昔から恐れた“無風地帯”の話がある。

南北の貿易風がぶつかり合い、
風が弱くなったり、鏡のような凪(なぎ)の状態が続いたり、
かと思えば急にスコールが来たりする帯があるらしい。
 
それが、**ドルドラム/ITCZ(熱帯収束帯)**と呼ばれるエリア。

 
 
 
 

世界一過酷とも言われる、
単独無寄港世界一周レース「ヴァンデ・グローブ」でも、
 
「進まん……」
「詰んだ……」
 
みたいなことが起こる、なかなかの難所らしい。
 
……だからか。
 
ここ数日の太平洋フライングカーペット、
揺れがとても上品である。
体感、震度2くらい。
 


さて、赤道付近で気になることが、もうひとつ。
昼と夜の長さである。
 
日本では、夏至と冬至で昼の長さが大きく変わる。
夏は、
「まだ明るいねぇ」
冬は、
「もう暗いんかい」
となる。

ところが赤道近くでは、その差がほとんどない。
夏至だろうが冬至だろうが、昼と夜はだいたい半々。
変わっても、せいぜい数分レベルらしい。
 
なぜかというと、
地球は少し傾いたまま、太陽のまわりを回っているから。
日本のように赤道から離れた場所では、その傾きの影響を大きく受ける。
 
夏は、太陽が高いところを長く通る。
冬は、太陽が低いところを短く通る。
だから、夏は昼が長く、冬は昼が短い。
 
一方、赤道付近では、太陽の通り道が、一年中だいたい頭の上あたり。
もちろん少しは北へ行ったり南へ行ったりするけれど、日本ほど大きくズレない。

つまり、
日本では、太陽の通勤ルートが、夏と冬でかなり変わる。
赤道では、太陽の通勤ルートが、いつもだいたい真上界隈。
ということらしい。
 
だから赤道付近では、
「冬は日が短いねぇ」
「夏はいつまでも明るいねぇ」
というより、
 
昼と夜は、いつもだいたい半々。
季節の違いは、日照時間よりも、
雨季・乾季などに出やすいのだそう。
 
なるほど。
 
赤道、ただの地球の真ん中線ではない。
季節感そのものが、ちょっと違う世界だった。


 

 
さらにさらに、気になったこと。
 
「赤道」って、なんで“赤い道”と書くのか?
 
ちょっと調べてみると、
古代中国の星図で、天球の“赤道”を赤い線で描いたことから、
「赤道」という呼び名になったらしい。
 
なるほど。
ほんまに“赤い線”だったのね。
 
漢字文化圏では、日本と同じように、
「赤+道(線)」という発想が残っている。
 
韓国語では 적도
ベトナム語では xích đạo
中国語でも、もちろん 赤道
 
一方、英語の equator は、
「昼と夜を等しくする」みたいな意味のラテン語由来で、
そこに“赤”の要素は入っていない。
 
つまり、英語圏で
「Red line! Red line!」
と言っても、たぶん通じない。
 


 

さて。
 
昔から航海には、
赤道を越えるときの伝統儀式、
**赤道通過儀式(Crossing the Line)**というものがあるらしい。
 
で、こんなページを発見→ Check!


この写真↑いいよね(笑)

 
もちろん、PEACEBOATもイベント化。
 
船内新聞には、
「赤いものを身につけて集合〜!」
とのお知らせ。
 
そしてデッキには、
赤い服、赤い帽子、赤いタオル、赤い小物を身につけた人たちが、ぞろぞろ集まってきた。

 
 
赤い。
赤い。
 
めっちゃ赤い。

 
 
やがて、全身真っ赤なスタッフが登場。
 
赤い布をスーーッと引っぱって、
こう言う。
 
「さぁ皆さん、赤道をくぐってください!」


 
デッキは一気に、
“赤道くぐり行列”に。
 
我も我もと、赤い布の下をくぐっていく。

 
もちろん私も、
イェーイ!
と、くぐった。
 
 
 
…結論。
 
赤道は、ほんとに赤かった(笑)
 
でも、世界中から乗っているピースボート。
「なんで赤?」
って首をかしげていた人、
きっといるよね(笑)
 
🌀To Be Continued🌀
 
 
 
 
 野平さんと!
 
 
 
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