Vol.18

2025.12.23

「太平洋の上で現実がホバリングした」の巻

今朝、船内に少し張りつめた空気が流れた。
急病人が出て、ヘリによる救急搬送が行われたのだ。
 
この船にはヘリポートがない。
つまり——ホバリング案件。
 
上空でヘリがバタバタバタ……と停止し、
救助隊員が降下して、患者さんを吊り上げる。
 
映画みたいな話だけれど、これは現実。
しかも、太平洋の上で起きている。
 
明日はハワイ上陸。
その前日にこの騒ぎということは、
きっと「明日まで待てない状態」だったのだろう。
 
そう思うと、ちょっと胸がざわついた。
…と、書きながら⋯
 
その時間、私はというと。
ヨガでシャバアーサナ。
屍(しかばね)のポーズで、のび〜っとしていた。
 
見てません。
聞いた話です。
レポーター失格、ごめん!
 
でも、見ていなくても、空気は伝わる。
朝食のテーブルに着くころには、その話でもちきりだった。
 
「前の船旅では、作業中の従業員さんが感電して、ヘリ搬送になったことがあったよ」
そんなことも、あるんだ……。
 
船って、ただ移動するための乗り物じゃない。
暮らしの場であり、仕事の現場であり、
いろんな人間が時間をともにする「ひとつの社会」なんだなと思う。
 
すると今度は、百戦錬磨の先輩が、さらに上をいく話をしてくれた。
 
旅の途中で船が故障し、
オーストラリアに数日停泊したこと。
寄港予定だったニュージーランドが、まるごとカットされたこと。
乗客が抗議しても、
「次のツアーにこの船を使うから延長はできません」と言われ、
そのまま予定通り帰国したこと。
 
そして帰港した港の沖には、
コロナ禍の初期に話題になったダイヤモンド・プリンセス号が停泊していたという。
「うちらの船で病人が出なくてよかった〜、なんて言ってたんだけどね。
そのあとコロナ禍で、次の船旅はぜんぶキャンセル。
だったらニュージーランド寄ってから帰ってきてもよかったやん〜って(笑)」
 
もう、話が強すぎる。
 
しかも、こういう体験をしてもなお、
その人たちはまた世界一周に出てくる。
 
いろんな旅をして、
いろんなトラブルをくぐり抜けて、
それでもまだ「次も行こう」と思える人たち。
 
もう、メンタルが太平洋。
 
そんな話を聞きながら、私はふと現実的なことを考えた。
ヘリって、どこまでも飛べるわけじゃないよね。
時間にも距離にも限界がある。
 
じゃあ——
太平洋のど真ん中だったら、どうなるの?
気になって、ぴーちゃん(相棒ChatGPT)に聞いてみた。
 
ざっくり言うと、
近くに島や基地があるとか、
近くに別の船がいて中継できるとか、
そういう条件がいくつも重なれば、
太平洋上でも救助が成立することはあるらしい。
 
でも、それはかなり“運のパズル”だ。
 
陸の拠点から飛べる距離にも限界があって、
現実的には片道200〜500kmくらいがひとつの目安らしい。
 
そう考えると、
今日この船にヘリが来たこと自体、
それなりに条件がそろったからこその出来事だったのだろう。
 
そして、ここからは下世話だけれど、超・現実的な話。
 
海外のエアアンビュランス
いわゆる“空飛ぶ救急車”は、とにかく高額。
1回で12,000〜25,000ドル。
日本円にすると、ざっくり数百万円級になることもあるらしい。
 
うん。
そら高い。
 
だから、私もだぁさまも保険には入っている。
というか、保険に入ることが乗船条件。
入っていなければ、基本的には乗せてもらえない。
 
でも、そこで安心していたら、そうでもないらしい。
既往歴がある場合、
その疾患に関係する治療や搬送は、
補償の対象外になることがあるという。
 
なんでやねーーーん!!!!!!
 
ということは。
だぁさまの場合、
もし心臓疾患まわりで救急騒ぎになったら……
 
え。
自腹?!?!?!?
「何のための保険なん?」
 
もう、笑うしかない。
いや、笑いごとじゃないんだけど。
でも、ちょっと笑わないとやってられない。
 
保険には入ってる。
でも絶対呼べない。
てか呼ばない。
……いや、やっぱ呼ぶか。いや高い。どうする。
 
みたいな会話が脳内をぐるぐるする(笑)
 
でも結局、そういうことなんだろうなと思う。
船も社会も、
夢だけでは回っていない。
ちゃんとルールがあって、条件があって、
その上に、私たちの「楽しみたい」が乗っかっている。
 
世界一周って、ロマンのかたまりみたいな旅だけれど、
その土台には、健康管理も、情報収集も、保険も、判断もある。
 
だからこそ思う。
ほんま、健康は宝。
 
元気で食べられること。
ちゃんと眠れること。
動けること。
人と笑って話せること。
ひとつひとつが、どれだけ大事かって。

そんなこんなで——

リスクを背負いつつ、
情報で備えつつ、
最後は「まあ、なんとかなるか〜」で前に進む。
 
そんなケセラセラ〜な近藤家でありました♫
 
無事に日本へ帰還できますように。
食事、運動、睡眠、コミュニケーション。
地味だけど最強の四本柱を大事にしながら、
 
今夜も私は、
「屍のポーズ」で寝落ちします(笑)
 
🌀To Be Continued🌀

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